「タブレットやパソコンで使えるお得なデータSIM、どこで契約したらいいんだろう…」
今やテレワークが普及し、外出先でもタブレットやPCでインターネットを快適に使いたいというニーズが高まっています。そんな方に人気の「楽天モバイル」と「mineo」のデータSIMプラン。
どちらも魅力的ですが、料金や通信品質、サービス内容に違いがあります。
本記事では、楽天モバイルとmineoのデータSIMプランを徹底比較し、あなたにぴったりのプランを選ぶお手伝いをします。公式情報に基づいて客観的に比較するので、安心してご参考ください。
結論から言うと、大容量データを高速通信で利用したい方には楽天モバイルの「Rakuten最強プラン(データタイプ)」が、
料金を抑えて使いたい方にはmineoの「マイそく」(1.5Mbps上限)プランがおすすめです。
タブレット・PC専用としてはデータ容量が必要なケースが多いため、用途に合わせて選ぶのがベストでしょう。
では、早速それぞれのプランの特徴を詳しく見ていきましょう!
- 楽天モバイルとmineoのデータSIMプランの料金と特徴
- 両社の通信速度と制限条件の違い
- タブレット・PC利用に最適なプランの選び方
楽天モバイルとマイネオの料金プラン比較

データ容量別料金プラン

楽天モバイルのデータSIMプラン(Rakuten最強プラン データタイプ)とmineoのデータSIMプラン(シングルタイプ)の月額料金を比較すると以下のようになります。
データ容量 | 楽天モバイル | mineo |
---|---|---|
1GB | – | 880円 |
3GBまで | 880円(税込968円) | – |
5GB | – | 1,265円 |
10GB | – | 1,705円 |
20GBまで | 1,880円(税込2,068円) | 1,925円 |
50GB | – | 2,695円 |
無制限 | 2,880円(税込3,168円) | 990円(最大1.5Mbps) |
※楽天モバイルの価格は税抜表記、mineoの価格は税込表記です。
※mineoの無制限プランは「マイそく」の最大1.5Mbpsの場合の料金です。
楽天モバイルは3段階の定額制プランを採用しています。
使用量が3GB以下なら最安値の月額880円、3GB超〜20GBまでなら月額1,880円、それ以上は月額2,880円で使い放題となります。「使わなければ勝手に安くなる」という仕組みが特徴的です。
一方、mineoは「マイピタ」というデータ容量で選ぶプランと、「マイそく」という通信速度で選ぶプランの2種類があります。
マイピタでは1GB、5GB、10GB、20GB、50GBの5つのコースから選択可能。
マイそくは速度に制限がある代わりにデータ使い放題で、最大300Kbpsなら月額660円、最大1.5Mbpsなら月額990円、最大5Mbpsなら月額2,200円で利用できます。
初期費用と料金体系

両社の初期費用と料金体系も確認しておきましょう。
項目 | 楽天モバイル | mineo |
---|---|---|
契約事務手数料 | 0円 | 3,300円 |
SIMカード発行料 | 0円 | 440円 |
eSIMプロファイル発行料 | 0円 | 440円(Aプラン・Dプランのみ) |
最低利用期間 | なし | なし |
解約金 | 0円 | 0円 |
楽天モバイルは初期費用がかからないのが大きなメリットです。
一方、mineoでは契約事務手数料とSIMカード発行料が必要ですが、エントリーパッケージや紹介プログラムを活用することで、契約事務手数料を無料にできる場合があります。
また、契約にかかる審査の有無も重要な違いです。楽天モバイルのデータタイプは本人確認書類の提出が不要で、申し込み後に即日開通が可能です(eSIMの場合)。

一方、mineoでは契約に本人確認が必要となります。
データチャージと繰り越し機能

データ容量の追加や繰り越しについても両社で違いがあります。
楽天モバイルではデータチャージの概念はなく、使用量に応じて自動的に料金が3段階で変動します。
一定期間内の使用量が低ければ、自動的に安い料金が適用されるシステムです。
mineoでは基本データ容量を使い切った場合、100MBあたり55円でパケットチャージが可能です。
また、データ繰り越し機能により、余ったデータ容量は翌月末まで自動的に繰り越されます。
さらに、通信がいらない夜間時間帯(1:00~7:00)に大きなデータのダウンロードなどを行える「ゆずるね。」というサービスも提供しています。

両社とも使わない月があっても損することはないです。
楽天モバイル→料金が抑えられる
マイネオ→翌月へ繰越
割引サービス
楽天モバイルでは、家族割引として利用者が多いほど1回線あたり110円の割引が適用されます。
「最強家族プログラム」では家族割引だけでなく、対象年齢に応じた割引(最強こどもプログラム、最強青春プログラム、最強シニアプログラム)も併用可能です。
mineoでは、家族割引・複数回線割引として各回線の基本料金が毎月55円割引され、デュアルタイプ3回線目以降は165円割引となります。
関西エリアの光回線「eo光」とのセット割も利用可能です。
支払い方法については、楽天モバイルはクレジットカード、口座振替、楽天ポイントでの支払いが可能です。
一方、mineoは基本的にクレジットカードのみの対応となっていますが、eo光(光回線サービス)のユーザーは口座振替も利用できます。
楽天モバイルとマイネオの通信品質とサービス

通信速度と制限

両社の通信速度を比較すると大きな差があることが分かります。
2025年4月の最新データによると、楽天モバイルの平均下り速度は約160Mbpsとなっており、mineoの平均下り速度(約56-89Mbps)を大きく上回っています。
項目 | 楽天モバイル | mineo |
---|---|---|
平均下り速度 | 約160Mbps | 約56-89Mbps |
速度制限時 | 最大1Mbps | 最大200Kbps |
3日間制限 | なし | 10GB以上で適用 |
混雑時間帯の制限 | 混雑時に速度制御あり | 平日12-13時に速度低下 |
MVNOは帯域を借りている関係上、混雑時間帯に速度が落ちやすい傾向があります。
mineoでは平日12-13時に速度が低下する傾向があり、また3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかります。
なお、mineoでは「マイそく」プランを選択した場合、平日12-13時の速度は最大32kbpsまで低下します。
ただし、この時間帯以外では選択したプラン(300Kbps/1.5Mbps/5Mbps)の速度で通信が可能です。
通信エリアと対応回線

通信エリアにも両社で大きな違いがあります。
項目 | 楽天モバイル | mineo |
---|---|---|
対応回線 | 楽天回線のみ | ドコモ/au/ソフトバンク |
人口カバー率 | 99.9%以上 | 99.9%以上(キャリア回線) |
エリア拡大状況 | プラチナバンド導入中 | キャリア依存 |
楽天モバイルは自社回線のみで提供しており、現在プラチナバンド(700MHz帯)の導入も進めています。これにより、建物内や地下など従来電波が届きにくかった場所でも利用できるようになることが期待されています。
一方、mineoはドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアから回線を選べるマルチキャリア対応が特徴です。
このため、利用場所や使用する端末に合わせて最適な回線を選ぶことができ、特定のエリアで電波が弱い場合でも別のキャリア回線を選択するという柔軟性があります。
SIMカードと対応状況

項目 | 楽天モバイル | mineo |
---|---|---|
SIMサイズ | nanoSIM | nanoSIM |
eSIM対応 | あり | Aプラン・Dプランのみ |
5G対応 | あり | あり |
デュアルSIM | 対応 | 対応 |
楽天モバイルはnanoSIMとeSIMの両方に対応しています。eSIMを選択すると、審査状況にもよりますが最短3分程度で開通できるという利点があります。
mineoもnanoSIMに対応しており、Aプラン(au回線)とDプラン(ドコモ回線)ではeSIMも選択可能です。
ただし、Sプラン(ソフトバンク回線)ではeSIMは提供されていません。また、5G通信については両社とも追加料金なしで利用可能です。
データ活用機能
楽天モバイルではデータシェア機能はありませんが、
mineoでは「パケットシェア」という機能で最大5回線までデータを分け合うことができます。また、「パケットギフト」を使えば、不要なデータを他のmineo利用者にプレゼントすることも可能です。
SMSについては、楽天モバイルのデータSIMではSMS機能は利用できません。
一方、mineoではデータSIMにSMS機能を追加することが可能です。料金はAプランでは無料、Dプランは月額132円、Sプランは月額198円となっています。
5G通信については、両社とも追加料金なしで利用可能ですが、対応エリアや対応端末には制限があります。
特に楽天モバイルでは5G対応エリアはまだ限定的ですが、拡大を進めている段階です。mineoの5G対応エリアはそれぞれ借りているキャリアの5Gエリアに準じます。
楽天モバイルとマイネオの特徴や利用シーン別おすすめ

各社の強み・特徴

楽天モバイル
- 初期費用が不要(0円)
- 高速な通信速度(平均下り約160Mbps)
- データ使用量に応じた段階的料金で、無制限でも月額3,168円
- 本人確認不要で即日開通可能(データタイプの場合)
- 自社回線によるMNOのため混雑時間帯でも比較的安定した速度を提供
- プラチナバンド導入により電波の届きにくい場所でも利用可能になる見込み
マイネオ
- 3キャリアの回線から選べる柔軟性
- データ繰り越し機能
- 「マイそく」プランでは最大1.5Mbpsのデータ使い放題が月額990円
- 独自のデータシェアサービス(パケットシェア、パケットギフト)
- 夜間の通信を有効活用する「ゆずるね。」サービス
- デュアルタイプ3回線目以降は割引額が増加(165円)
利用シーン別おすすめ

大容量データ利用者向け
楽天モバイルが適しています。月20GB以上使用する場合でも月額3,168円で無制限に使えるため、動画視聴やオンラインゲームなど大容量データを消費するユーザーに最適です。また、高速通信を維持できるため、大容量のダウンロードなども快適に行えます。
低コスト重視ユーザー向け
mineoの「マイそく」プランが適しています。
最大1.5Mbpsの速度制限はありますが、月額990円でデータ使い放題となるため、コスト重視のユーザーには魅力的です。
ウェブ閲覧やSNS、メール確認程度の用途であれば、この速度でも大きな不満なく利用できます。
YouTubeも480p程度の画質であれば視聴可能とされています。
タブレット・PC専用として
タブレットやPCでの利用シーンによって最適な選択肢が変わります。
高解像度の動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなど高速通信を重視するなら楽天モバイル、メール確認やウェブ閲覧が主な用途であれば低コストで利用できるmineoのマイそくプランが適しています。
複数デバイスでのデータシェアを重視するならmineoが適しています。
mineoは3キャリアから回線を選べるため、利用場所の電波状況に合わせて最適な回線を選択できる利点があります。
オンラインミーティング利用者向け
オンラインミーティングやビデオ会議を頻繁に行う場合は、安定した高速通信が必要となるため楽天モバイルがおすすめです。
自社回線を持つMNOであるため、混雑時間帯でも比較的安定した速度を提供できます。
複数デバイス・複数回線利用者向け
複数のデバイスや回線を使い分けたい場合は、データシェア機能やパケットギフト機能を持つmineoが便利です。例えば、タブレットとスマートフォンでデータ容量を共有したり、家族間でデータをギフトしたりできる柔軟性があります。
いずれのサービスも、それぞれの特徴や強みがあるため、自分の利用スタイルや予算に合わせて選ぶことが重要です。
両社とも最低利用期間や解約金がないため、まずは試してみて合わなければ他社に乗り換えることも容易です。
特に、データSIMを初めて利用する方は、mineoの「お試し200MBコース」(デュアルタイプ:月額1,100円、シングルタイプ:月額330円)から始めてみるのも一つの方法です。
2か月以内に他のコースに変更すれば、その後のデータSIM利用に対する適性が判断できるでしょう。
まとめ

楽天モバイルとマイネオの特徴まとめ
- 楽天モバイル:高速通信、本人確認不要、段階的料金体系、キャリア回線
- mineo:マルチキャリア対応、独自サービス充実、データ繰り越し、低価格プラン

こんな人におすすめ
- 高速通信を重視する人 → 楽天モバイル
- 低コストでデータ使い放題を求める人 → mineo(マイそく)
- 複数デバイスでデータをシェアしたい人 → mineo
- すぐに利用を始めたい人 → 楽天モバイル(データタイプ)
- 電波状況に応じて回線を選びたい人 → mineo
データSIMは使い方によって最適な選択肢が変わります。楽天モバイルとmineoはそれぞれに強みがあり、どちらも最低利用期間や解約金がないため、まずは自分の利用スタイルに合わせて選んでみるのがおすすめです。
必要に応じて乗り換えることも容易なので、実際に使って判断するという選択肢も検討してみてください。