ビジネスシーンでもプライベートでも活躍する「SIM・LTE対応ノートPC」。
中でも人気の高い「Dell Latitude 5350」と「HP EliteBook 640 G10」で、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
どこでも通信できるSIM対応PCは、カフェや出張先でもモバイルルーターなしでスムーズに仕事ができる便利なアイテム。でも、同じように見えるこの2機種、実際のところどんな違いがあるのでしょうか?
本記事では、両モデルのスペックデータをもとに、SIM機能やパフォーマンス、持ち運びやすさなどを徹底比較。あなたの使い方に最適なモデルを見つける手助けをします。


- SIM対応PCとしての通信性能の違い
- 持ち運びに適したモデルはどっち?
- バッテリー駆動時間の差とその影響
- 処理性能やディスプレイ品質の違い
- あなたの使用スタイルに最適なモデルの選び方
「Latitude 5350」と「EliteBook 640 G10」のスペック比較表

まずは両機種の基本スペックを表で比較してみましょう。
項目 | Latitude 5350 | EliteBook 640 G10 |
---|---|---|
画面サイズ | 13.3インチ | 14.0インチ |
解像度 | 1920×1080 (FHD) | 1920×1080 (FHD) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125U(12コア) | インテル® Core™ i5-1335U(10コア) |
GPU | Intel内蔵グラフィックス | Intel内蔵グラフィックス |
メモリ | 16GB LPDDR5x | 8GB/16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) | 256GB/512GB SSD (PCIe NVMe) |
OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro |
バッテリー容量 | 42Wh/54Wh | 不明(長時間駆動バッテリー) |
重量 | 約1.23kg~ | 約1.4kg~ |
サイズ(mm) | 305.7×207.5×19.0 | 321.9×213.9×19.9 |
カメラ | FHD RGB/IR(1080p対応) | FHD RGB/IR(1080p対応) |
インターフェース | Thunderbolt 4×2、USB 3.2×2、HDMI | Thunderbolt 4×1、USB 3.2×2、HDMI、イーサネット |
ワイヤレス | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
SIM | nanoSIMスロット | nanoSIMスロット(オプション) |
対応バンド | 4G LTE | 4G/5G LTE |
セキュリティ | 指紋認証(オプション) | 指紋認証(オプション) |
発売日 | 2024年 | 2023年 |
価格 | 約173,000円~ | 約106,600円~ |
これを見ると、画面サイズやCPU、重量などに違いがあることが分かります。では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
詳細スペック解説
モバイル通信性能

まずは両機種のモバイル通信機能を詳しく比較してみましょう。SIM対応PCを選ぶなら、ここは外せないポイントです。
項目 | Latitude 5350 | EliteBook 640 G10 |
---|---|---|
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM |
対応通信規格 | 4G LTE | 4G/5G LTE |
通信速度 | LTE対応 | LTE-Advanced Pro対応 |
テザリング | 対応 | 対応 |
キャリア対応 | 日本の主要キャリア対応 | 日本の主要キャリア対応 |
モバイル通信性能において、「EliteBook 640 G10」は5G対応が謳われており、理論上の最大通信速度でLatitude 5350を上回ります。
公式サイトレビューによると、HP EliteBookシリーズは「選択したキャリアでは国内のLTE 5Gのエリアカバレッジもよく、海外に出張しても新興国では4Gをメインに通信が可能」とされています。
一方、Latitude 5350もしっかりとLTE対応しているため、日常的な使用に支障がない通信速度を確保できます。
ただし、大容量のデータ転送や将来的な拡張性を考えると、5G対応のEliteBookが優位に立ちます。
- 大容量データ転送が多い → 5G対応のEliteBook
- 基本的なウェブ閲覧やメール → どちらも十分
- 有線LAN接続もよく使う → イーサネットポート搭載のEliteBook
テザリング機能は両モデルとも備えているため、スマートフォンなど他のデバイスとの接続性は同等と言えるでしょう。
エリア別の通信安定性についても、両モデルとも主要都市での利用には問題ありません。
通信の安定性を求めるなら、イーサネットポートが標準搭載されているEliteBook 640 G10に軍配が上がります。
Latitude 5350ではイーサネットポートがないため、有線LAN接続にはアダプターが必要です。
携帯性とデザイン

続いて、持ち運びやすさとデザイン面を見ていきましょう。
項目 | Latitude 5350 | EliteBook 640 G10 |
---|---|---|
重量 | 約1.23kg~(クラムシェル型) 約1.35kg~(2-in-1型) | 約1.4kg~ |
サイズ(mm) | 305.7×207.5×19.0(最厚部) | 321.9×213.9×19.9 |
本体素材 | アルミニウム | リサイクルアルミニウム |
デザイン | ビジネス向けシンプル設計 | エンタープライズ向けスタイリッシュ設計 |
堅牢性 | ビジネス用途向け耐久設計 | 米軍調達基準テスト準拠 |
重量とサイズを比較すると、Latitude 5350がやや軽量・コンパクトな設計になっています。特にクラムシェル型モデルでは約1.23kgと、モバイル利用に適した軽さが魅力です。毎日のカバンの中に入れて持ち歩くなら、この170gの差は意外と大きく感じるかもしれません。
・Latitude 5350:B5サイズの用紙より少し大きい程度
・EliteBook 640 G10:一般的な14インチノートPCと同等
素材面では、EliteBook 640 G10はリサイクルアルミニウムの使用を謳っており、環境への配慮が見られます。一方、Latitude 5350も高品質なアルミニウム素材を使用しており、質感の良さではどちらも甲乙つけがたい仕上がりです。
堅牢性については、EliteBook 640 G10が米軍調達基準のテストをクリアしていることをアピールしています。一方、Latitude 5350も企業向けモデルとして十分な耐久性を備えていますが、極端な環境での使用を想定するならEliteBookの方が安心かもしれません。
総合的に、持ち運びやすさを重視するならLatitude 5350、堅牢性や環境配慮を重視するならEliteBook 640 G10が適しています。
バッテリー駆動時間と充電性能

モバイルPCとして使う上で重要なのが、バッテリーの持ちです。外出先での使用を考えると、長時間駆動は大きなアドバンテージになります。
項目 | Latitude 5350 | EliteBook 640 G10 |
---|---|---|
バッテリー容量 | 3セル 42Wh / 3セル 54Wh | 詳細不明(最大約14時間) |
公称駆動時間 | 最大約10時間 | 最大約14時間 |
急速充電 | ExpressCharge™対応 ExpressCharge™ Boost対応 | HP Fast Charge対応 |
充電器 | 65W AC アダプター(USB Type-C) 60W AC ultralight mini アダプター(オプション) | 65W AC アダプター(USB Type-C) |
バッテリー性能において、公称の最大駆動時間ではEliteBook 640 G10が約14時間、Latitude 5350が約10時間と、EliteBookが優位に立っています。この4時間の差は、とくに外出先での長時間作業や一日中の会議などでは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
Latitude 5350は42Whと54Whの2種類のバッテリーから選択できますが、容量が大きい54Whモデルを選んでも、公称値ではEliteBookの駆動時間には及ばないようです。ただし、実際の使用環境や設定によって駆動時間は変動するため、絶対的な差ではありません。
- 画面の明るさを50%程度に下げる
- 不要なアプリは閉じておく
- バッテリー節約モードを活用する
- Wi-Fiが不安定な場所ではオフに
急速充電技術については、両モデルともそれぞれのメーカー独自の急速充電技術を採用しています。
Dellの「ExpressCharge™」とHPの「Fast Charge」はどちらも短時間でバッテリーを充電できる機能で、忙しいビジネスパーソンには嬉しい機能です。
ディスプレイ性能

次に、長時間見つめることになるディスプレイの性能を比較します。
項目 | Latitude 5350 | EliteBook 640 G10 |
---|---|---|
サイズ | 13.3インチ | 14.0インチ |
解像度 | 1920×1080 (FHD) | 1920×1080 (FHD) |
パネル | IPS非タッチ | IPS非タッチ |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
輝度 | 250 nits | 250 nits |
表面処理 | 非光沢(アンチグレア) | 非光沢(アンチグレア) |
色域 | 45% NTSC | 45% NTSC |
タッチパネル | 非対応(2-in-1モデルではタッチ対応) | 非対応 |
ディスプレイ性能では、サイズの違いが最も目立ちます。Latitude 5350は13.3インチ、EliteBook 640 G10は14.0インチと、後者の方がやや大きめです。
作業領域の広さを求めるなら14インチモデルが有利ですが、モバイル性を重視するなら13.3インチの方がコンパクトで持ち運びしやすいでしょう。


・13.3インチ:携帯性重視、外出先での作業が多い方
・14.0インチ:視認性重視、オフィスでの作業が多い方
処理性能とストレージ

快適に作業するためには、PCの処理能力も重要な要素です。両モデルのCPU、メモリ、ストレージなどを詳しく比較してみましょう。
項目 | Latitude 5350 | EliteBook 640 G10 |
---|---|---|
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125U (12コア、最大4.3GHz) | インテル® Core™ i5-1335U (10コア、最大4.4GHz) |
GPU | Intel内蔵グラフィックス | Intel内蔵グラフィックス |
メモリ | 16GB LPDDR5x(6400MT/s) | 8GB/16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB M.2 SSD (PCIe Gen4 NVMe) | 256GB/512GB SSD (PCIe NVMe) |
ベンチマーク | 公表値なし | 公表値なし |
処理性能において特筆すべきは、Latitude 5350が最新の「インテル® Core™ Ultra」プロセッサーを搭載している点です。
このUltraシリーズは従来のCoreプロセッサーよりも高性能かつ電力効率に優れており、特にAI関連のタスクで優位性があります。コア数も12コアと、EliteBookの10コアを上回っています。
- 頻繁にAIツールを使用する方
- 大量のタブを開いて作業する方
- 複数の重たいアプリを同時に使う方
- 長期間同じPCを使い続ける予定の方
メモリについても、Latitude 5350はより高速なLPDDR5x規格を採用しており、転送速度は6400MT/sと非常に高速です。
一方、EliteBook 640 G10はDDR4-3200を採用しており、転送速度は3200MT/sとなっています。複数のアプリケーションを同時に動かす際の反応速度では、Latitudeが優位に立つでしょう。
ストレージは両モデルともNVMe SSDを採用していますが、Latitude 5350は最新のPCIe Gen4規格を採用しており、データの読み書き速度が理論上はEliteBookより高速です。
購入先リンク
詳しい比較を見てきたところで、気になるのは実際の購入先ですね。
Latitude 5350 購入先
おすすめアクセサリー(Latitude 5350向け)
- Dell プレミアム アクティブ ペン – タッチ操作や手書き入力に(2-in-1モデル用)
- Dell Thunderbolt ドック – 拡張ポート用
- Dell プロ ステレオ ヘッドセット – Web会議用
- Dell プロ スリム バックパック 15 – 持ち運び用
EliteBook 640 G10 購入先
おすすめアクセサリー(EliteBook 640 G10向け)
- HP Renew Executive 16インチ バックパック – 持ち運び用
- HP ユニバーサルUSB-Cマルチポートハブ – 拡張ポート用
- HP 65W USB-C チャージャー – 追加充電器
- HP Series 5 Pro 524pn 24インチモニター – 外部ディスプレイ用
おすすめSIMプラン
SIM対応PCを活用するためには、モバイル通信用のSIMカードが必要です。以下に主要なSIMプランをご紹介します。
キャリア | プラン名 | 月額料金 | データ容量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ドコモ | ギガライト | 3,465円~ | 3GB~ | 大手キャリアの安定通信 |
au | 使い放題MAX 5G | 7,238円~ | 無制限 | 5G対応、使い放題プラン |
ソフトバンク | メリハリ無制限 | 7,238円~ | 無制限(条件あり) | 特定サービス使い放題 |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT VII | 3,278円 | 無制限(条件あり) | シンプルな料金体系 |
IIJmio | ギガプラン | 1,078円~ | 2GB~ | コストパフォーマンス重視 |
OCNモバイルONE | 音声対応SIM | 1,228円~ | 3GB~ | 大容量プラン有り |
- 使用頻度や環境に合わせてデータ容量を選ぶ
- 出張が多い方は広いエリアカバレッジのプランを
- テザリング利用も考慮して選択する
- 料金プランは定期的に見直すのがおすすめ
どちらを選ぶべきか?結論

ユースケース別おすすめ

さて、ここまで両モデルを詳しく比較してきましたが、自分の使い方に合ったのはどちらなのでしょうか?
ここでは典型的なユースケース別におすすめのモデルをご紹介します。
ビジネスユーザー向け
頻繁にテレワークをする方
使用シーン | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
Web会議がメイン | どちらも◎ | 両モデルともFHDカメラ、マイク性能も良好 |
複数ツールを同時に使用 | Latitude 5350 | 高速メモリと最新CPUで複数アプリもスムーズ |
長時間のテレワーク | Latitude 5350(54Whバッテリー) | 大容量バッテリーで長時間駆動 |
社内ネットワーク接続が多い | EliteBook 640 G10 | イーサネットポート標準搭載で有線接続が容易 |
営業・外回りが多い方
使用シーン | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
移動中の作業が多い | Latitude 5350 | 軽量コンパクトで持ち運びやすい |
クライアント先でのプレゼン | EliteBook 640 G10 | イーサネットポート搭載でネット接続の安定性◎ |
長時間の外出 | Latitude 5350(54Whバッテリー) | バッテリー容量が大きいモデルを選べる |
5G通信を活用したい | EliteBook 640 G10 | 5G対応でより高速な通信が可能 |
クリエイティブ作業向け
使用シーン | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
写真編集 | どちらも△ | どちらも色域は45% NTSCと標準的 |
動画編集(軽量) | Latitude 5350 | 最新CPUと高速メモリで処理が快適 |
イラスト作成 | Latitude 5350(2-in-1) | タッチスクリーンとペン入力対応 |
3Dモデリング | 両モデルとも△ | 内蔵GPUのみなので本格的な作業には不向き |
モバイル重視の方
使用シーン | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
持ち運び頻度が高い | Latitude 5350 | 約1.23kgと軽量、コンパクト |
外出先での通信が多い | EliteBook 640 G10 | 5G対応で高速通信、海外でも安定 |
バッテリー持ちを重視 | Latitude 5350(54Whバッテリー) | 大容量バッテリーモデルあり |
タブレットとしても使いたい | Latitude 5350(2-in-1) | 2-in-1モデルでタブレットモードも利用可能 |
予算帯 | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
10万円台前半 | EliteBook 640 G10 | 基本モデルが11万円前後から |
15万円台前後 | どちらも○ | 中間構成でのEliteBookとエントリーLatitude |
20万円以上 | Latitude 5350 | 高性能モデルやカスタマイズで性能を引き出せる |
実際の使用シーンを想定した比較
ユースケース別の比較だけでなく、具体的なシーンを想定して両モデルを比較してみましょう。日常的な利用シーンでどちらのモデルが適しているかをイメージしやすくなります。
通勤・出張時の利用
満員電車での作業
限られたスペースで作業することを考えると、よりコンパクトなLatitude 5350が有利です。
約1.23kgという軽さは長時間の携帯でも負担が少なく、13.3インチというサイズは狭い場所でも扱いやすいでしょう。
また、通勤時に使う場合、SIMカードを入れておけばWi-Fiスポットを探す必要がなく、すぐにネット接続できる点も魅力です。
新幹線や飛行機内での長時間作業
長時間移動中の作業では、バッテリー持ちが重要なポイントになります。
Latitude 5350の54Whバッテリーモデルなら、長時間の移動でも充電を気にせず作業に集中できるでしょう。また、明るさを抑えたディスプレイは電車や飛行機など照明が控えめな環境でも目に優しいです。
海外出張での利用
海外での利用を考えると、EliteBook 640 G10の5G対応や国際的なキャリア対応が便利です。
レビューでは「海外に出張しても新興国では4Gをメインに通信が可能」と評価されています。
また、軽量なLatitude 5350も長距離の移動には負担が少なく、充電アダプターのオプションも選べるため、海外での携行性が高いと言えるでしょう。
- 現地SIMの購入を事前に調査しておく
- eSIM対応キャリアの利用で手続きを簡略化
- データローミングは高額になる場合があるので注意
- 重要データは出発前にダウンロードしておく
カフェやコワーキングスペースでの作業
シェアオフィスでの仕事
共有スペースでの作業では、イーサネットポートが標準搭載されているEliteBook 640 G10が便利です。
多くのシェアオフィスでは有線LANが用意されており、安定した高速通信が必要な場面で活躍します。
また、14インチの大きめの画面は、長時間のデータ入力や資料作成の作業が多い場合に目の疲れを軽減してくれるでしょう。
カフェでの作業
カフェなど人の目が気になる環境では、プライバシーシャッター付きのカメラを搭載したEliteBook 640 G10が安心です。
テレワーク・リモートワーク
自宅での長時間作業
自宅での長時間作業では、外部モニターやキーボード、マウスなどの周辺機器との接続が重要です。Latitude 5350はThunderbolt 4ポートを2つ備えており、複数の機器を接続してもスムーズに使えます。
また、EliteBook 640 G10は有線LAN接続可能で、安定した通信が必要なリモートデスクトップ作業などに適しています。
オンライン会議が多い環境
Web会議が多い環境では、両モデルともFHDカメラを搭載しており高画質な映像を提供できます。特にEliteBook 640 G10のAIノイズリダクション機能は、自宅の生活音があっても明瞭な音声でコミュニケーションを取れるでしょう。
外出先でのプレゼンテーション
クライアント先でのデモンストレーション
クライアント先でのプレゼンでは、接続の互換性が重要です。EliteBook 640 G10は標準でイーサネットポートを備えているため、どんな環境でも接続しやすいというアドバンテージがあります。一方、Latitude 5350も2つのThunderboltポートとHDMIポートでほとんどの環境に対応可能です。
急な会議でのプレゼン準備
急な会議や移動中の資料準備には、起動の速さやバッテリー持ちが重要になります。Latitude 5350の高速なPCIe Gen4 SSDとLPDDR5xメモリは素早い起動とレスポンスを実現し、移動中の作業効率を高めます。また、ExpressCharge™対応なので短時間の充電でもある程度使えるのが魅力です。
総合評価と推奨

ここまで様々な観点から両モデルを比較してきましたが、それぞれの強みと弱みを整理してみましょう。
Latitude 5350の総合評価(4.5/5点)
強み
- 最新のインテル Core Ultra プロセッサーと高速メモリによる優れた処理性能
- 軽量コンパクトなボディで優れた携帯性(約1.23kg~)
- 2-in-1モデルでのタッチスクリーン対応
- Thunderbolt 4ポートを2つ搭載した拡張性
- 54Whの大容量バッテリーオプション
弱み
- イーサネットポート非搭載(アダプター必要)
- EliteBookと比較して価格が高め
- 5G対応の明記がない
向いている用途
- モバイルワークが中心のビジネスパーソン
- 最新テクノロジーと性能を重視するユーザー
- タブレットとPCの2-in-1使用を希望する方
- 将来的にも長く快適に使いたい方
不向きな用途
- 予算を最優先する方
- 有線LAN接続を頻繁に行う方
- 画面サイズを重視する方
EliteBook 640 G10の総合評価(4.2/5点)
強み
- 優れたコストパフォーマンス(10万円台から)
- 5G対応の高速モバイル通信
- イーサネットポート標準搭載
- 14インチの見やすい画面サイズ
- 米軍調達基準をクリアした堅牢性
弱み
- やや重め(約1.4kg~)
- メモリ規格が比較的旧式(DDR4-3200)
- Thunderboltポートが1つのみ
向いている用途
- コストパフォーマンスを重視するユーザー
- 安定した通信環境を必要とするビジネス利用
- 14インチの大きめ画面で長時間作業する方
- 堅牢性と信頼性を重視する企業導入
不向きな用途
- 最軽量のモバイルPCを求める方
- 最新・最速の処理性能を求める方
- タブレットとしても使いたい方
総合的な推奨と投資価値の判断
コストパフォーマンス重視なら:EliteBook 640 G10
価格を最優先するなら断然EliteBook 640 G10がおすすめです。
10万円台からという価格設定は、SIM対応ビジネスPCとしては非常に魅力的です。
基本的なビジネス利用には十分な性能を持ち、イーサネットポートの標準搭載や14インチの見やすいディスプレイなど、実用的な特徴を備えています。
最新性能重視なら:Latitude 5350
最新技術と将来性を重視するなら、Latitude 5350の方が投資価値が高いでしょう。
最新のインテル Core Ultra プロセッサーと高速メモリの組み合わせは、複数の重いアプリケーションを同時に動かす場面や、今後のOSアップデートにも余裕を持って対応できます。
特にAI機能の活用が増えていく今後の環境では、Ultraプロセッサーの優位性が際立つことでしょう。
モバイル性重視なら:Latitude 5350
持ち運びや移動中の作業が多い方には、軽量コンパクトなLatitude 5350が適しています。
特にクラムシェルモデルの約1.23kgという軽さは、毎日の通勤や出張時の負担を大きく軽減します。
また、2-in-1モデルを選べば、タブレットモードでのメモ取りや資料閲覧など、フレキシブルな使い方も可能です。
この記事が「Latitude 5350」と「EliteBook 640 G10」の選択にお役立ていただければ幸いです。どちらのモデルも優れた特徴を持つSIM対応PCですが、あなたの使用環境や予算に合わせて最適な1台を選んでください。
よりよいモバイルワーク環境構築のお手伝いになれば嬉しいです。