持ち運び先でもインターネットに接続できるSIM対応タブレット。
最近は性能も上がり、スマホの大画面版として活躍の場を広げています。
今回はLenovo Tab B11とALLDOCUBE iPlay60mini Proという2つの人気SIM対応タブレットを徹底比較します。


レノボはPCでも有名ですが、ALLDUCUBEについては聞き慣れない方もいるかもしれません。
どちらも通信機能を備えながらも、画面サイズや性能、価格帯に違いがあるため、あなたの使い方に合ったタブレットを見極めるポイントをご紹介します。
スペックだけでなく、実際の使用シーンを想定した比較で、どちらが自分に合っているかを判断する材料にしてください。SIMタブレットの選び方に迷っている方にとって、最適な選択肢を見つける手助けとなるはずです。
- Lenovo Tab B11とALLDOCUBE iPlay60mini Proの基本スペック比較
- SIM対応タブレットとしての通信性能と機能差
- 使用目的別のおすすめモデル
- どのような人にどちらのタブレットが向いているか
「Lenovo Tab B11」と「ALLDOCUBE iPlay60mini Pro」のスペック比較
買い物をする際、スペックの比較は避けて通れないステップです。単純な数値の差だけでなく、それがどのように使用感に影響するのかを知ることが重要です。
ここからは、両タブレットの詳細なスペックを項目別に比較していきます。通信性能、バッテリー、ディスプレイ、携帯性、処理性能、接続性と順に見ていくことで、それぞれの特徴が明確になるでしょう。
スペック比較表
項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
画面サイズ | 10.95インチ | 8.4インチ |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1200 |
プロセッサー | MediaTek Helio G88 | MediaTek Helio G99 |
RAM | 4GB | 16GB(8GB+8GB仮想) |
ROM(ストレージ) | 128GB | 256GB |
OS | Android 13 | Android 14 (ALLDOCUBE OS3.0) |
バッテリー容量 | 7040mAh | 6050mAh |
アウトカメラ | 800万画素 | 1300万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 500万画素 |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 | 非対応 |
SIMスロット | nano SIMカード×1 | nano SIMカード×2 |
充電端子 | USB 2.0 Type-C | USB Type-C (PD18W対応) |
発売日 | 2024年3月 | 2024年3月 |
価格 | 約30,800円 | 約24,649円 |
通信性能とSIM対応状況
モバイル環境で使うなら、通信性能は非常に重要な要素です。Lenovo Tab B11とALLDOCUBE iPlay60mini Proのモバイル通信機能を詳しく比較してみましょう。

項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
SIMスロット | nanoSIM×1 | nanoSIM×2 (デュアルSIM) |
対応バンド(FDD LTE) | 1/3/8/19/26/28 | 1/2/3/5/7/8/20/28AB |
対応バンド(TDD LTE) | 40/41 | 38/39/40/41 |
対応バンド(3G) | 1/6/8/19 | 1/2/5/8 |
テザリング | 対応 | 対応 |
Lenovo Tab B11は1つのnanoSIMスロットを備えています。一方、ALLDOCUBE iPlay60mini Proは2つのnanoSIMスロットを搭載しており、デュアルSIM運用が可能です。ビジネスとプライベートで回線を分けたい方には後者が便利でしょう。
対応バンドを比較すると、ALLDOCUBE iPlay60mini Proの方が多くのバンドをカバーしています。特にFDD LTEでは8バンドに対応しており、国内はもちろん、海外でも広いエリアでの利用が可能です。Lenovo Tab B11も主要な国内バンドには対応していますが、バンド数ではやや劣ります。
バッテリーと充電性能
長時間の外出やモバイル利用では、バッテリー持ちと充電速度も重要なポイントです。
項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
バッテリー容量 | 7040mAh | 6050mAh |
連続使用時間 | 約10時間 | 約8時間 |
充電規格 | 5V/2A | PD18W対応 |
充電時間 | 約3.6時間 | 約2.5時間(PD充電器使用時) |
バッテリー容量だけを見ると、Lenovo Tab B11が7040mAhとALLDOCUBE iPlay60mini Proの6050mAhを上回っています。
Lenovo Tab B11は大型の10.95インチ画面を搭載しながらも約10時間の連続使用が可能。ALLDOCUBE iPlay60mini Proは画面サイズが小さいものの、高性能プロセッサのためやや消費電力が高く、連続使用時間は約8時間となっています。
充電面では、ALLDOCUBE iPlay60mini ProがPD18W高速充電に対応しており、適切な充電器を使えば約2.5時間で満充電が可能です。一方、Lenovo Tab B11は標準的な5V/2A充電で、フル充電までに約3.6時間かかります。
ディスプレイ品質
タブレットの使用感を大きく左右するディスプレイ。両モデルの画面品質を詳しく比較していきましょう。
項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
画面サイズ | 10.95インチ | 8.4インチ |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1200 |
パネルタイプ | IPS | In-Cell IPS |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
画素密度(PPI) | 〜202PPI | 〜270PPI |
輝度 | 標準 | 標準(自動調整機能あり) |
画面比率 | 16:10 | 16:10 |
画面サイズは大きな違いがあります。Lenovo Tab B11が10.95インチの大型ディスプレイを採用しているのに対し、ALLDOCUBE iPlay60mini Proは8.4インチと携帯性を意識した設計です。
興味深いことに、両モデルとも解像度は1920×1200ピクセルと同じです。しかし、画面サイズが異なるため、画素密度はALLDOCUBE iPlay60mini Proの方が高くなっています。そのため、小さい画面ながらもより鮮明で細かい表示が可能です。
どちらもIPSパネルを採用しており、視野角が広く色再現性に優れています。ALLDOCUBE iPlay60mini ProはIn-Cell技術を採用しており、タッチパネルとディスプレイの距離が近いため、よりタッチ感度が高く、映像も鮮明に表示されます。
携帯性と耐久性
持ち運びが前提のタブレットでは、サイズ・重量・耐久性も重要な選択ポイントです。
項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
本体サイズ(mm) | 255.3×166.3×7.2 | 202.7×126×7.9 |
重量 | 約465g | 約310g |
本体素材 | アルミニウム合金 | 金属(アルミ) |
防水・防塵 | 非対応 | 非対応 |
顔認証 | 非対応 | 対応 |
衝撃耐性 | 標準 | 標準 |
サイズと重量では、ALLDOCUBE iPlay60mini Proが明らかに携帯性に優れています。8.4インチという画面サイズに合わせてコンパクト設計されており、重量も310gと軽量です。片手での操作や持ち運びのしやすさを重視するなら、こちらが圧倒的に有利でしょう。
一方、Lenovo Tab B11は大画面を活かした設計ながらも、重量は465gに抑えられています。10インチクラスのタブレットとしては比較的軽量な部類に入ります。
本体素材は両モデルともアルミニウム合金を採用しており、高級感と適度な剛性を備えています。
残念ながら防水・防塵性能は両モデルとも備えていないため、水回りでの使用には注意が必要です。
処理性能とストレージ
タブレットの快適さを決める重要な要素が処理性能です。アプリの動作や複数タスクの同時処理能力を比較してみましょう。
項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
プロセッサー | MediaTek Helio G88 | MediaTek Helio G99 |
CPUコア構成 | 8コア(2GHz) | 8コア(2×A76+6×A55) |
GPU | ARM Mali-G52 MC2 | ARM Mali-G57 MC2 |
RAM | 4GB LPDDR4x | 16GB(8GB+8GB仮想) |
ROM | 128GB | 256GB |
ストレージ拡張 | microSD(最大1TB) | microSD(最大512GB) |
性能面では、ALLDOCUBE iPlay60mini ProのMediaTek Helio G99プロセッサーがLenovo Tab B11のHelio G88より一世代新しく、性能面で優位です。AnTuTuベンチマークではHelio G99は約40万点のスコアを記録し、Helio G88の約30万点を大きく上回っています。
特筆すべきはRAM容量の違いです。Lenovo Tab B11が4GBなのに対し、ALLDOCUBE iPlay60mini Proは物理8GB+仮想8GBの計16GBという大容量を誇ります。これにより複数のアプリを同時に起動しても、メモリ不足によるもたつきが少なく、快適に操作できます。
接続性と拡張機能
日常使いで重要となる接続性と拡張機能についても比較してみましょう。
項目 | Lenovo Tab B11 | ALLDOCUBE iPlay60mini Pro |
---|---|---|
充電/データ端子 | USB 2.0 Type-C | USB Type-C |
オーディオジャック | 3.5mmイヤホンジャック | USB-C(変換必要) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | v5.1 | v5.2 |
GPS | 対応 | 対応(Beidou/Galileo/GLONASSも) |
ステレオスピーカー | 非対応 | 対応(上下配置) |
ペン入力 | 対応(同梱) | 非対応 |
外部ディスプレイ出力 | 非対応 | 非対応 |
接続インターフェースは、どちらもUSB Type-Cを採用しています。
大きな違いはLenovo Tab B11が3.5mmイヤホンジャックを搭載しているのに対し、ALLDOCUBE iPlay60mini ProはUSB-Cポートを共用するため、有線イヤホンを使う場合は変換アダプターが必要です。
無線接続では、Wi-Fiは両モデルとも802.11a/b/g/n/acに対応し、標準的な性能です。
Bluetoothは版数に若干の差があり、ALLDOCUBE iPlay60mini ProのBluetooth 5.2がわずかに優位です。
音響面では、ALLDOCUBE iPlay60mini Proが上下に配置されたステレオスピーカーを備えている点が大きな魅力です。より立体的で臨場感のある音響体験が可能です。一方、Lenovo Tab B11はシングルスピーカーとなっています。
購入先リンク
価格は変動することがありますので、購入時に再確認してください。
Lenovo Tab B11
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro
プライムデーや楽天セールなどで割引されていないか、定期的にチェックしましょう!
どちらを選ぶべきか?結論
ユースケース別おすすめ
動画視聴・エンターテイメント重視
- 大画面で動画を楽しみたい:Lenovo Tab B11
- 音質を重視:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(ステレオスピーカー搭載)
- 片手で持って動画視聴:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(軽量コンパクト)
仕事・勉強用途
- ノートや資料作成:Lenovo Tab B11(ペン入力対応)
- マルチタスク処理:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(大容量RAM)
- 長時間作業:Lenovo Tab B11(バッテリー持ち良好)
外出先での使用
- 携帯性重視:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(軽量コンパクト)
- デュアルSIM活用:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(2枚のSIM対応)
- 地図アプリ・ナビ:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(4大衛星システム対応)
コストパフォーマンス重視
- 性能重視なら:ALLDOCUBE iPlay60mini Pro(高性能・低価格)
- 大画面重視なら:Lenovo Tab B11(10.95インチの大画面)
- ブランド信頼性:Lenovo Tab B11(メジャーブランド)
実際の使用シーンを想定した比較
タブレットの良し悪しは、実際の使用シーンでどう役立つかで判断するのが一番です。
代表的な使用シーンを想定して、どちらが適しているかを比較します。
通勤・通学時の利用
電車やバスでの移動中、タブレットで動画視聴や電子書籍を楽しむ場合を考えてみましょう。
ALLDOCUBE iPlay60mini Proは8.4インチサイズと310gの軽量ボディが最大の強みです。
一方、Lenovo Tab B11は10.95インチの大画面が魅力です。電子書籍や漫画を読む際に、より多くのコンテンツを表示できます。バッテリー持ちも良好なため、長時間の移動にも安心です。
在宅勤務・リモートワーク
Lenovo Tab B11は大画面と付属のペン入力に強みがあります。オンライン会議の画面が見やすく、資料閲覧も快適です。
付属のLenovo Tab Penを使えば、メモを取ったり資料に書き込んだりする作業も簡単です。3.5mmイヤホンジャックを備えているため、有線ヘッドセットをそのまま使用できる点も業務用途では便利です。
ALLDOCUBE iPlay60mini Proは16GBの大容量RAMによる高いマルチタスク性能が魅力です。複数のアプリを切り替えながら作業する場合でもスムーズに動作します。
また、顔認証機能による素早いロック解除は、頻繁に使用する業務シーンで役立ちます。画面サイズはやや小さいものの、デスクに置いたサブディスプレイとして使うには十分です。
4.4 総合評価と推奨
Lenovo Tab B11
- 総合評価: ★★★★☆ (4.0/5.0)
- 強み: 10.95インチの大画面、ペン入力対応、長時間バッテリー、3.5mmイヤホンジャック
- 弱み: やや重い、プロセッサーとRAMがやや控えめ、スピーカーがモノラル
- 向いている用途: 動画視聴、電子書籍、資料閲覧、ペンを使ったメモ・作図
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro
- 総合評価: ★★★★☆ (4.2/5.0)
- 強み: 軽量コンパクト、高性能プロセッサ、大容量RAM、ステレオスピーカー、デュアルSIM
- 弱み: 画面サイズがやや小さい、バッテリー容量やや少なめ、3.5mmイヤホンジャックなし
- 向いている用途: モバイル利用、マルチタスク作業、音楽・動画鑑賞、携帯性重視の用途
総合的な推奨
- 大画面でのコンテンツ視聴や、ペン入力によるクリエイティブ作業を重視するなら: Lenovo Tab B11
- 携帯性とコストパフォーマンス、処理性能を重視するなら: ALLDOCUBE iPlay60mini Pro