VAIO S13とMousePro G4はどっちがおすすめ?それぞれのスペックや特徴などSIM対応PCを比較してみた

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働き方の多様化で注目を集めるSIM対応PC。

外出先でもWi-Fi環境に依存せず仕事ができる点が大きな魅力です。

今回はソニー「VAIO S13」とマウスコンピューター「MousePro G4」という人気のSIM対応PCを徹底比較します。

結論
  • 処理性能重視ならVAIO S13
  • バッテリー持ちとモバイル通信性能ならMousePro G4
  • 頻繁に持ち運ぶならMousePro G4
  • 長時間作業がメインならVAIO S13

この記事では両モデルの主要スペックを比較し、SIM対応PCとしての性能差を明らかにします。デザイン・携帯性・通信性能・バッテリーなど、あなたのニーズに合った一台を見つけるための情報を提供します。

このセクションのポイント
  • SIM対応PCは場所を選ばない作業環境を実現
  • VAIO S13は処理性能に優れ長時間作業に最適
  • MouseProは軽量で通信性能が高く、外出が多い人向け
目次

VAIO S13とMousePro G4のスペック比較表

スペック比較
項目VAIO S13MousePro G4
CPUインテル Core 7 150Uインテル Core Ultra 5 226V
メモリ32GB LPDDR5X(増設不可)16GB LPDDR5X(CPU内蔵・増設不可)
ストレージ1TB SSD (NVMe)500GB SSD (NVMe)
ディスプレイ13.3型 WUXGA (1920×1200)14型 液晶パネル(ノングレア)
バッテリー駆動時間約8.0時間約6.0時間(動画再生時)・約19.0時間(アイドル時)
重量約1.019kg~1.056kg約946g
SIM対応nanoSIM + eSIMnanoSIM + eSIM
対応バンド(5G)n1,n2,n3,n5,n7,n8,n12等n1,n2,n3,n5,n7,n8,n12等(同等)
Wi-Fi規格Wi-Fi 6EWi-Fi 7 (最大5.7Gbps)
接続端子USB Type-C×2, USB-A×2, HDMI×1等USB Type-C×2, HDMI×1等
セキュリティ機能指紋認証・顔認証顔認証・人感センサー
標準価格約220,000円~199,870円~

一見するとVAIO S13はメモリ容量とストレージ容量で優位に立っています。特に32GBという大容量メモリは、複数のアプリケーションを同時に使用する場面で威力を発揮します。ストレージも1TBと倍の容量があり、データを多く扱う方には安心です。

一方、MousePro G4は最新世代のCore Ultra CPUを搭載し、AI処理に特化したNPU性能が向上しています。

また、最新のWi-Fi 7対応で通信速度が大幅に向上し、5G通信と組み合わせることで外出先でも快適なネット環境を実現できます。価格面でもMouseProの方がやや安価となっており、コストパフォーマンスを重視する方には魅力的な選択肢です。

両モデルともnanoSIMとeSIMの両方に対応しているため、通信環境の選択肢が広がります。ビジネスでの活用を考えると、この柔軟性は大きなメリットといえるでしょう。

モバイル通信性能と携帯性

5GとWi-Fiの性能で選ぶならMousePro G4とVAIO S13どちら?

両モデルともnanoSIMとeSIMのデュアルSIM構成に対応していますが、通信性能面では目立った違いがあります。

VAIO S13は3G/4G/5Gの幅広いバンドに対応しており、特にグローバル利用を考えている方には便利です。

MousePro G4はVAIO S13と同様の5Gバンドに対応していますが、特筆すべきは無線LAN規格です。

最新のWi-Fi 7対応により、通信速度が最大5.7Gbpsと高速になっています。これはVAIO S13のWi-Fi 6E(最大2.4Gbps)と比較して2倍以上の理論値です。オンライン会議や大容量ファイルの送受信を頻繁に行うビジネスユーザーにとって、この差は体感できるレベルでしょう。

通信性能の重要ポイント
  • MousePro G4はWi-Fi 7対応で最大5.7Gbpsの高速通信が可能
  • 両モデルともグローバルで使える主要5Gバンドに対応
  • nanoSIMとeSIMのデュアルSIM対応で通信の選択肢が豊富

日本の主要キャリア対応と通信の安定性

両モデルとも国内主要キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の回線に対応しています。ただし、MousePro G4は公式サイトで「楽天モバイルには対応していません」と明記されている点に注意が必要です。

VAIO S13はこの点に関する制限は明記されていませんが、事前に確認することをおすすめします。

通信の安定性については、MousePro G4が採用しているWi-Fi 7は混雑した環境での通信安定性も向上しています。多重入出力技術(Multi-Link Operation)により、複数の周波数帯を同時に使用できるため、一方の帯域が混雑していても別の帯域を使用して安定した通信を維持できます。

持ち運びやすさとビジネスシーンでの適合性

重量面ではMousePro G4が約946gと1kg未満を実現しており、VAIO S13の約1.019〜1.056kgをわずかに下回っています。

この約100gの差は日常的に持ち歩く場合に徐々に体感できるレベルです。

サイズ感では、VAIO S13が幅299.3mm×高さ17.7〜19.6mm×奥行221.1mmとコンパクトな設計を採用。14インチディスプレイを搭載するMousePro G4は若干大きめですが、薄型設計により携帯性を確保しています。

一方で、液晶の開閉角度はMousePro G4が180度まで開くことができ、様々な姿勢や環境での作業に対応できる点が特徴です。これはカフェでの作業や、飛行機の狭い座席でも重宝する機能といえるでしょう。

バッテリー駆動時間とディスプレイ性能を徹底比較

モバイルPCの命「バッテリー持ち」で選ぶなら?

SIM対応PCの最大の魅力は外出先での利用です。そこで重要になるのがバッテリー駆動時間です。両機種のバッテリー性能を詳しく比較してみましょう。

バッテリー持続時間比較

使用シーンVAIO S13MousePro G4優位性
一般的な使用時約8.0時間記載なし不明
動画再生時記載なし約6.0時間
アイドル時約21.0時間約19.0時間VAIO S13
充電時間約3時間記載なし

一見するとVAIO S13のほうがバッテリー持ちが良いように見えますが、測定方法や使用条件が異なるため単純比較は難しいでしょう。注目すべきはMousePro G4の省電力機能です。

MousePro G4は人感センサーによる自動ロック機能を搭載しており、離席時に自動でスリープするため無駄な電力消費を抑えられます。また、AI処理をNPUで行うことで、通常のCPU処理と比較して消費電力を大幅に削減。

公式データによれば、オンラインミーティングでのAI処理において約7.4Wの電力削減効果があるとされています。

バッテリーマネジメント機能

MousePro G4は充電量を調整できるバッテリーマネージャーを搭載しており、状況に応じて3つのモードから選べます

  • 100%充電モード:頻繁に持ち運ぶ場合
  • 80%充電モード:ACアダプターに常時接続する場合
  • カスタム充電モード:長期保管や短時間利用の場合

バッテリー性能の要点

  • VAIO S13はカタログ値でのバッテリー持続時間が長い
  • MousePro G4はAI処理の消費電力が少なく実質的な持ちが良い
  • MousePro G4はバッテリー寿命を延ばす充電制御機能あり
  • どちらも1日の外出なら十分なバッテリー容量を確保

ディスプレイ性能の違いとビジネスでの使いやすさ

次にディスプレイ性能の比較です。サイズ、解像度、表示品質などを詳しく見ていきましょう。

ディスプレイ性能比較表

項目VAIO S13MousePro G4優位性
サイズ13.3インチ14インチMousePro G4
アスペクト比16:10記載なし
解像度WUXGA (1920×1200)記載なしVAIO S13
表面処理アンチグレアノングレア同等
開閉角度約180度約180度同等
タッチパネル非対応非対応同等

VAIO S13は13.3インチディスプレイながら1920×1200の高解像度を実現しており、テキスト表示の鮮明さではやや優位です。

一方、MousePro G4は14インチと若干大きめで、長時間の作業では目の疲れを軽減できる可能性があります。

両モデルともアンチグレア(ノングレア)加工を施しており、外光の反射を抑えてクリアな視認性を確保しています。これはカフェや窓際など明るい環境での作業に適しています。

画面の開閉角度はどちらも180度まで開くことができ、様々な姿勢や環境に対応できる柔軟性を備えています。これはプレゼンテーションや対面での資料共有にも便利な機能です。

実際の使用感としては、解像度の高さを重視するならVAIO S13、画面の広さを重視するならMousePro G4が適しているでしょう。

処理性能と接続性の実力を比較

CPUとGPUパフォーマンスの違い

CPU比較

両モデルのCPU性能を比較してみましょう。

項目VAIO S13MousePro G4
CPUインテル Core 7 150Uインテル Core Ultra 5 226V
コア数10コア(2P+8E)記載なし
グラフィックスインテルグラフィックスインテル Arc グラフィックス 130V
NPU非搭載搭載(最大47 TOPS)

MousePro G4はCore Ultra世代のCPUを採用しており、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を内蔵しています。

従来の製品と比較して約4倍のAI性能を発揮するため、画像処理やオンライン会議での背景ぼかしなどの処理が軽快です。

一方、VAIO S13はコア数が明記されており、マルチタスク処理に優れています。

グラフィック性能はMousePro G4の方が優れており、高解像度外部ディスプレイへの出力や動画編集に強みがあります。

メモリとストレージ性能

項目VAIO S13MousePro G4
メモリ容量32GB16GB
メモリ規格LPDDR5XLPDDR5X(CPU内蔵)
ストレージ1TB SSD(NVMe)500GB SSD(NVMe)
転送速度PCI Express×4PCI Express×4

メモリ容量ではVAIO S13が2倍の容量を持っており、多数のアプリやブラウザタブを開いても余裕があります。ストレージもVAIO S13の方が倍の容量を持っており、大量のデータや動画を扱うユーザーには適しています。

処理性能の選び方ポイント

  • 複数アプリの同時使用が多い→VAIO S13
  • AI機能やグラフィック処理が重要→MousePro G4
  • 大容量データを扱う→VAIO S13
  • 最新技術を使いたい→MousePro G4

接続端子と拡張性の比較

主な入出力インターフェイスを比較します。

接続端子VAIO S13MousePro G4
USB Type-C2ポート(USB PD対応)2ポート
USB Type-A2ポート(USB 3.0)記載なし
HDMI1ポート1ポート
有線LAN1000BASE-T記載なし
オーディオヘッドセット対応端子記載なし
SDカード非対応非対応

接続性においてはVAIO S13が優位で、特にUSB Type-A端子が搭載されていることで、変換アダプタなしで従来のUSB機器を接続できる点が魅力です。有線LANポートも内蔵されているため、安定した通信環境を求めるビジネスユーザーには適しています。

両モデルとも複数の外部ディスプレイ接続に対応しており、デュアルディスプレイ環境を構築できます。VAIO S13は最大4画面、MousePro G4は最大3画面の同時出力が可能です。

ユースケース別に選ぶならVAIO S13とMousePro G4どちら?

SIM対応PCの選択は用途によって最適解が変わります。典型的なユースケース別に、どちらのモデルがより適しているか比較してみましょう。

ビジネスユーザー向け比較

ビジネスシーンでの使用に適したモデルを選ぶポイントです。

ユースケースおすすめ理由
資料作成・データ分析VAIO S1332GBメモリと大容量ストレージで複雑な作業にも対応
営業・外回りMousePro G4軽量ボディと最新Wi-Fi対応で移動中も快適
Web会議MousePro G4NPU内蔵で背景ぼかしなどの処理が省電力で高速
オフィスでのマルチタスクVAIO S13多数の接続端子と高いメモリ容量でストレスなく作業可能

ビジネスユーザーには、移動頻度と作業内容によって最適なモデルが異なります。デスクワークが中心ならVAIO S13、移動が多い場合はMousePro G4がおすすめです。

用途別選び方ポイント

  • 外出が多く軽さが最優先→MousePro G4
  • 長時間の資料作成やデータ分析→VAIO S13
  • 通信環境の良さを重視→MousePro G4
  • コストパフォーマンスを重視→MousePro G4
  • 拡張性を重視→VAIO S13

クリエイティブ作業向け比較

デザインや動画編集などクリエイティブ作業での使いやすさを比較します。

作業内容おすすめ理由
写真編集VAIO S13高精細ディスプレイと大容量ストレージ
動画編集(軽量)MousePro G4優れたGPU性能と最新CPUで処理が快適
イラスト制作VAIO S13色再現性の高いディスプレイ
3Dモデリングどちらも非推奨より高性能なGPUを搭載したモデルを検討すべき

クリエイター向けPC選びの重要ポイント

  • 写真・動画の保存が多い場合はVAIO S13の大容量ストレージが有利
  • AI画像生成などの最新技術を使うならMousePro G4のNPU性能が魅力的
  • どちらもプロ向けの作業には不向きで、軽量な作業向き
  • 色の正確さを重視するならディスプレイ品質が高いVAIO S13が優位

軽量なクリエイティブ作業ならどちらも対応可能ですが、専門的な作業には専用のクリエイティブPC選択をおすすめします。

学生・研究者向け比較

学業や研究用途でのおすすめを比較します。

使用シーンおすすめ理由
講義ノート作成MousePro G4軽量で持ち運びやすく、バッテリー管理機能も充実
論文執筆・研究VAIO S13大容量メモリで複数の参考資料を同時に開ける
プログラミングVAIO S13メモリ容量と接続性の高さがコーディングに有利
フィールドワークMousePro G4最新の通信規格で場所を選ばず接続可能

学生は価格と軽さを重視するとMousePro G4が優位ですが、研究用途では処理能力の高いVAIO S13も候補になります。

実際の使用シーンとVAIO S13とMousePro G4の総合評価

実際の日常的な使用シーンを想定し、どちらのモデルがより適しているかを具体的に見ていきましょう。

通勤・出張での使用感比較

通勤・出張など移動を伴う使用シーンでの両機種の強みと弱みを比較します。

使用シーンVAIO S13MousePro G4
電車での作業13.3インチと小型だが、1kg超で長時間の持ち運びはやや負担946gと軽量で、14インチとやや大きいが長時間持ち運びに最適
カフェでの作業高精細ディスプレイでテキスト読みやすく、有線LANポートで安定通信も可能Wi-Fi 7対応で高速無線通信、人感センサーによる省電力機能でバッテリー心配なし
出張先でのプレゼン外部ディスプレイ出力が豊富で様々な環境に対応Thunderbolt 4対応でハイレゾ映像出力可能、軽量で持ち運びやすい
海外出張グローバル対応5Gバンドでどこでも接続、大容量ストレージで動画や資料も余裕最新Wi-Fi対応でホテルなどでも快適、軽量で移動の負担少なく、バッテリー管理機能で長時間使用可能

移動の多いビジネスパーソンにとって、MousePro G4の軽さと最新通信機能は大きなメリットです。

一方、VAIO S13は様々な環境での接続性に優れています。

リモートワーク環境での使いやすさ

在宅勤務やテレワークでの利用シーンを比較します。

使用環境VAIO S13MousePro G4
自宅デスク多数の周辺機器を接続可能、大画面モニターとの組み合わせで作業効率アップ省電力設計で電気代を抑えられる、バッテリーマネージャーで長期利用も安心
リビングでの作業有線LANで安定した通信環境、ヘッドセットポート搭載でWeb会議も快適人感センサーで離席時に自動ロック、プライバシー保護に配慮
テレワークハブ様々な接続端子を持ち、どんな環境でも対応可能最新Wi-Fi対応で混雑したネットワークでも安定接続

リモートワークでの選び方

  • 自宅の固定スペースが作業場所なら→VAIO S13
  • 家の中でも様々な場所で作業するなら→MousePro G4
  • 複数のモニターを接続するなら→VAIO S13
  • バッテリー寿命を重視するなら→MousePro G4

長時間のデスクワークが中心なら豊富な接続性を持つVAIO S13、様々な場所で作業するならMousePro G4という選択肢が考えられます。

総合評価:どちらを選ぶべきか

両モデルを総合的に評価してみましょう。

評価項目VAIO S13MousePro G4優位モデル
処理性能VAIO S13
モバイル通信性能MousePro G4
携帯性MousePro G4
バッテリー性能MousePro G4
拡張性・接続性VAIO S13
コストパフォーマンスMousePro G4
総合評価僅差でMousePro G4

総合的に見ると、わずかな差ではありますがMousePro G4がモバイルSIM対応PCとしての強みを発揮しています。外出が多く、軽量で長時間使えるPCを求める方にはMousePro G4がおすすめです。一方、デスクワークが中心で処理性能と拡張性を重視する方にはVAIO S13が適しています。

まとめ:どのようなユーザーにどちらがおすすめか

本記事ではVAIO S13とMousePro G4のSIM(LTE)対応PCとしての性能を比較してきました。両機種の特徴を踏まえ、最終的な選択の参考となるポイントをまとめます。

VAIO S13がおすすめなのは…

  • 多数のアプリを同時に使用する方
  • 大容量データを扱う方
  • 様々な周辺機器を接続したい方
  • デスクワークが中心の方
  • 安定した高い処理性能を求める方

MousePro G4がおすすめなのは…

  • 頻繁に持ち運んで使用する方
  • バッテリー持ちを重視する方
  • 最新の通信規格を活用したい方
  • コストパフォーマンスを重視する方
  • AI処理を活用したい方

最終的な選択は、あなたの優先事項が「処理性能と拡張性」か「携帯性と通信性能」かによって決まります。

どちらも優れたLTE対応PCであり、モバイルワークスタイルを実現するための強力なツールとなるでしょう。

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